2017年8月3日

この低金利時代に、太陽光投資は行列ができてもおかしくない

小田嶋様

リスクが少なく、計算できる投資商品で表面利回り10%程度。
今のところ、太陽光は個人がアクセスできる最高の投資先だと思っています。


個人投資家
小田嶋 康博

某外資系資産運用会社に勤務。学生時代から経済に興味を持ち、大学生の頃から株式投資を開始。株式や投資信託のような流動性の高い金融投資から、不動産や太陽光といった実物投資まで幅広く精通。個人投資家として、豊富な実践経験を持っている。


 

毎月プラスのキャッシュフローが生まれる

 − 太陽光投資の魅力を教えてください

確実にキャッシュフローが発生することは、大きな魅力です。これは太陽光投資を実際にやっている人にしか分からない喜びだと思いますね。

太陽光発電システムが連系したその日から売電が始まって、毎月必ずお金が振り込まれる。頭では分かっていても、実際に口座を確認した時には少し感動しました。

世界一のヘッジファンドでも、20年間、毎月勝つことはできません。しかし、太陽光投資は、発電システムに問題がなければ必ず売電実績を残します。

 − 太陽光投資をどんな投資商品と比べていますか?

やはり不動産。私はこれまで不動産投資の実績がありますが、同じ実物投資というジャンルにおいても、その中身は全く異なります。

不動産は空室リスクがありますし、事前には予想しにくいコストの発生など不確定要素が多くて難しい。

不動産投資の場合は、当然ですが取得コストいかんによっても収益率が大きく異なります。私は、不動産投資があまり上手な方ではなく、実績はトントンといった具合です。

太陽光投資は、ローリスクかつ計算できる商品

 − 太陽光投資はリスクが低いですか?

そう思います。これは私の感覚というより、ビジネスの構造的なことから言えるものです。太陽光投資には、主だった事業リスクの接点が太陽しかない点が特徴的です。

「自然相手だから怖い」という方もいるようですが、私の経験からすればよっぽど人間相手の方が危ないですし、不確実性が高い。

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)がDBに蓄積してきた日本全国の日射量シミュレーションの信頼性は高く、私自身、今日までの売電収入は想定通り。

太陽光発電システムの構成要素は、太陽光パネルとパワコン、架台、あとは配線です。大別すると4つしかなく、システムの劣化もある程度計算できます。一方で不動産の場合は、入居者次第で部屋の維持管理コストが変動してきますし、水回りや空調、壁、床、防犯対策…、ケアするべき項目は数え上げたらきりがありません。

嘘っぽいので、あまりこんな言葉は使いたくないのですが、国が全量買取を約束してくれているFIT制度下にある太陽光投資は、圧倒的にローリスクです。

インフレリスクに備えがあれば、より安心できる

 − では、太陽光投資におけるリスクは何がありますか?

私が一番懸念しているのは、インフレリスク。20年というロングスパンの事業運営ですから、買取価格が固定されているということが、将来的にどうなるかは未知数。個々人の考え方次第ですが、リスクヘッジは必要でしょう。

個人的には、借り入れの金利は固定にし、返済額に関しては太陽光のキャッシュフローでまかえる範囲に抑えるように対策しています。未来を予測するのは難しいですが、現在が低水準ですから、単純に考えれば上がる方が確率は高いと言えます。

小田嶋様

また、リスクではありませんが、よく世間で言われているメンテナンスフリーは嘘ですね。鵜呑みにしてはいけないと思います。

先日のFIT法の改正で必須になりましたが、メンテナンスをしなければ雑草が伸びてパネルに影を落とすようになるでしょうし、イデアスタイルさんで購入した物件ではないですが実際私が保有している福島の発電所が積雪で発電しないという事態になりかけましたから。

投資家自身も、真実や本物を見極める力が必要

 − 太陽光投資に対して、二の足を踏んでいる方は、何を懸念しているのでしょうか?

新聞などのメディアが発信する情報をネガティブに捉えすぎているように思います。

「FITの買取価格が下落。スタート時の約半値」という情報をキャッチして、既に投資妙味が低い、20年後に売電価格はゼロになる、といった変な方向へ勝手にイメージを飛躍させている人が多い。

確かに低圧太陽光の買取価格は下がってきていますが、同時に部材のコストダウンによりシステムの販売価格も格段に下がっていますし、技術革新によって発電効率は上がっています。

依然として投資対象になり得るはずですが、そういった事実を太陽光業界の方々がアピールしきれていない。適切な情報が周知されれば、太陽光投資に行列ができても全く不思議はありません。
また、昨今の相次ぐ太陽光業者の倒産情報が、投資家心理を冷やしていることは確かでしょうね。ただ、玉石混交の問題はどの業界でも同じ。信頼できる業者を選ぶ選択権を持っているのは、投資家自身です。

 − イデアスタイルで購入を決めた理由を教えてください

担当してくれた営業さんを信じられると思えたからですね。

もちろん会社自体の信用も大事ですが、最終的には営業担当で、私は決めます。

まずは、クイックレスポンスかどうか。そして、複数回のやりとりの中で、真摯な対応をしてもらえるか、返答内容のクオリティはどうか、といった私なりのチェックをしていますね。

特に私の場合、国内外を飛び回っていることが多く、状況が日々変化していく中で、進行スケジュールなどを上手く調整しながら連系まで進めていただけた点は、とても満足しています。

連系後の今も、メンテナンス報告を写真付きでいただけるので安心感があります。

小田嶋様

再エネを選択することが、当然の世の中になる

 − 最後に、太陽光以外で注目している投資商品はありますか?

いろいろと注視していますが、再エネ分野はとても興味深いですから、太陽光以外に関しても積極的な情報収集を行なっています。

先日も、風力発電やバイオマス発電の現場を見学に行ってきたところです。ただ、まだ不確実性が多く、勉強しなければならない点が多いと考えています。

今、世界の大きな流れは、圧倒的に再エネ。環境問題云々を超えて、単純に価格優位性(低価格)で選択され始めています。経済合理性の観点で優位に立ったならば、これはもう本流にならざるを得ない。近い未来、日本にも欧米の流れが必ずきます。

日本はエネルギーをわざわざ海外からタンカーで運んで来るんだから、それは価格も高くなります。色々な政治的な事情もあるでしょうが、大きな流れは「再エネ・地産地消」だと確信しています。

20年後を心配している投資家もいるでしょうが、まず太陽光で発電した電気が売れないという事態は想像できません。今後はセカンダリーマーケット(二次市場)も確立されていくでしょうし、再エネ投資はますます面白くなる。せっかくエネルギーの転換期にいるのですから、私は投資家としてその渦中にいたいですね。

 

− 小田嶋様、貴重なお話をありがとうございました!

運営会社 : 株式会社 イデアスタイル