2017年5月29日

未来を変えるお金の使い方、「エシカル消費」って何?

未来を変えるお金の使い方、「エシカル消費」って何?

最近、耳にするようになった「エシカル」という言葉。ご存知でしょうか?

 

エシカル(ethical)の英訳は、「倫理的な、道徳的な」。
「エシカル消費(倫理的消費)」というキーワードで使われ始めていて、エシカル消費は世界中のライフスタイルを変える力を持っていると言われています。

そして近い将来、太陽光投資はエシカル投資と言われるかもしれません。

エシカル消費とは?

普段の商品購入の決定要因は、価格や品質になりがち。商品を作っている生産者の労働環境問題や、地球環境・地域社会への影響にまで意識が届かないもの。そんな中、エシカル消費とは、人·社会·地球環境·地域に、思いやりを持って消費活動を行うことを指します。

 

よく一例であげられるのが、コットン(綿)。

コットンは、私たちが普段着ている洋服の多くに使用されています。通気性が良くて、肌触りもいい。現代の暮らしになくてはならない素材です。

しかし、栽培農家では大量の農薬が使用されていて健康被害が深刻。そのような環境下で、大人だけでなく児童までもが労働を行っていて、先進国が安く買い叩くためにいつまでも生活環境は改善されないのが実情なのです。

 

コットン畑の少女

自分の幸せのために、自然を搾取していいのか、誰かの健康や時間を搾取していいのか。果たしてそれで、本当に自分自身は幸せを感じることができるのか。
今、私たち一人ひとりに「考える消費」が求められています。

多少値段が高くても、フェアトレードによって生産されたコットン製品を選択することが、エシカル消費になります。私たちのお金の使い方は、世界とつながっている。エシカル消費の意識を一人ひとりが持つことよって、少しずつ未来の形が変わっていくと言われています。

化石燃料産業からのダイベストメント(投資撤退)が増加

エシカル消費の一環として、エネルギー分野で活発に行われているのが、石油や石炭などの化石燃料産業に対するダイベストメント(投資撤退)運動。ダイベストメントは、インベストメント(投資)の対義語で、株や債券などの金融資産を引き揚げることを意味します。

地球環境や気候変動への影響に意識が高い欧米から始まり、ドイツやオランダ、フランス、ノルウェー、イギリス、米国、オーストラリアなどにある団体・組織が大規模なダイベストメントを表明しています。

具体的には、オランダ最大の銀行INGや米国大手のバンク·オブ·アメリカ、最近では、20171月に銀行世界大手ドイツ銀行グループ。オックスフォードやケンブリッジ、スタンフォード、ハーバードといった世界の一流大学も化石燃料への投資から撤退を表明しています。

国際環境NGO「350.org」日本支部も精力的に活動

気候変動問題に取り組む国際環境NGO350.org」によると、既に世界76ヵ国、710もの組織がダイベストメントを宣言。その運用資産額は、総額5.5兆米ドル(約615兆円)を大幅に超えているそうです。

350.org japan

日本でも約2年前に350.orgの日本支部「350.org Japan」ができたことにより、ダイベストメント運動が活性化しています。

100%自然エネルギー社会を目指して様々な活動を展開していて、イベントやフォーラムの開催だけでなく、気候変動に影響を及ぼしている石炭・石油などの化石燃料産業へ投融資している銀行にダイベストメントを求めながら、持続可能な社会の実現に向けたお金の流れを作ろうとしています。

ちなみに「350」とは、大気中の二酸化炭素濃度。2008年に385ppmまで上昇したこの数値を、地球環境を維持するために350ppmまで下げる必要があり、「350」を掲げる環境改善キャンペーンは世界中で行われています。

まとめ

エシカルムーブメントと歩調を合わせるように、消費者庁でも「倫理的消費」調査研究会が立ち上がっています。内容や必要性を検討し、国民理解を深めていく方針のようですので、今後ますます「エシカル消費」という言葉を耳にする機会が多くなるのではないでしょうか。

現代は、地球環境を破壊しなくても電気が作れるようになりました。投資には未来を大きく変える力があります。選択するのは自分自身です。当社(イデアスタイル)の応援したい未来には、太陽光発電事業の発展がハッキリと映っています。

運営会社 : 株式会社 イデアスタイル